2日目ー過去話⑥

車を手放したところでどうにもならないほど借金は膨れ上がっていた。

200万弱を返済しないといけない。毎日毎日気が狂いそうだった。

貧すれば鈍する、とはよく言ったものだ。私は脱法ハーブに手を伸ばした。気が落ち着いた。が、私は恐ろしい物に手を出したことなど1つも思っていなかった。

あの頃はショッピングモールにあるサブカル店で普通に売っていた。(確かハーブの名前はハートで第二世代の頃だ。)

 

本当の意味で気が狂った私は、脱法ハーブを吸いながら仕事をし、借金をしながらギャンブルに耽った。

そして負け続けた。

 

こんな事を当時知らなかった彼女は、天使のような笑顔で私との今後を話していた。

 

狂っている、私の全てが狂っているのだ。さもなければ、普通に接している私はなんだろうか。