1日目ー過去話①
私は子供の頃からADHDだった。
とにかく落ち着きがなく、忘れ物もしょっちゅうだった。あまりにも忘れるため先生に、家に帰って宿題を取ってこい、と怒られる始末だった。
そして嘘もあの頃から上手かった。今も虚言癖が治らない。
中学でパソコンを買ってもらった。
もちろんのめりこんだ。過集中だったと思う。寝る暇を惜しんでオンラインゲームをした。
中学は休みばかり、もちろんオンラインゲームであるが、先生には嘘をついていた。
そして高校は一夜漬けで何とか偏差値は低いが市立に入れた。
…が、またオンラインゲームで欠席が続き、単位を落とし留年が確定した。
先生は私を思って転校を勧めてきた。
私はオンラインゲームのために退学を選んだ。
母親の心労はどれほどだったろうか、父親が酒浸りなのは誰のせいなのか。
あの頃はそんな事も考えず、ただ、自己の欲求だけを満たしていた。ただただ、自分のせいではない、と逃げ回っていた。